wired raven : Automatic Wing

文字通りの日記。主に思ったことやガジェットについて

星の屑・その後

「派手にやってるね」
黒髪の少年は横にいる少女に言った。
「そうですね」
ロビーにある緊急のクエストボードで、港の調査依頼を請け負った二人は装備を整えてその港に来ていた。
あちこちに弾痕や爆発の跡が残されている。
警備員の話によるとどうやら、二人組の仕業らしい。
「二人でこれはすごいです」
「良くやるというか何というか」
ふと、少女は立ち止まって、
「血のにおいがします」
少年も歩みを止めてから首をかしげた。
一拍おいてから、
「ダイブしてないからわからないんだった」
彼の言葉に少女は苦く笑いながら、
「結構、きついのでわからなくて良いと思います」
「そっか」
「……正面から誰か来ます」
すぐさま二人は近くのコンテナに身を隠した。
こつこつと靴音がはっきりと聞こえる。
ふと、足音が止まった。
次に金属を蹴るような音。
二人は互いを突き放し、距離を取った。
先ほどまで二人がいた場所に赤い影が降ってきた。