wired raven

文字通りの日記。主に思ったことやガジェットについて

ゴースト「真空のセントエルモ」公開から1年経ちました

昨日で「真空のセントエルモ」公開から1年が経ちました。

記念に何か仕込もうと思っていたものの間に合わず。とはいえ、そんな複雑な物ではないので近いうちにお見せできよう頑張りたいと思います。物量が多いのでちょっとうへーってしているだけです。

何はともあれ、今後ともよろしくお願いします。

Project Roche Limit - 真空のセントエルモ

Keychron K9 Proのファーストインプレッション

概要

Keychron K9 Pro QMK/VIA ワイヤレス カスタム メカニカルキーボード(US ANSI 配列) – Keychron Japan

  • Bluetooth対応の60%配列キーボード
    • ファンクションキーやカーソルキーなどはレイヤー切り替えで入力する
  • キーマップは via を使って変更可能
  • RGBかホワイトのバックライトあり

購入の背景

ことの発端はGPD WIN Miniでこれにあうキーボードは何か探してみた。

Windowsがあまりキー配列の切り替えにやさしくないことを考えて、選択肢は自動的にUS配列キーボードになった。レジストリを変更して混在させたり、ソフトウェアを使って対応する方法もあるけど、何かあると面倒なのでキーボード側で対応させたい。

GPD WIN MiniやIPhoneとの組み合わせになるのでコンパクトなものであってほしい。

結構、シビアな条件だけれど満たすキーボードは世の中あるもので、

  • Keychron K9 Pro
  • NuPhy 60

が候補に残った。

後者は実際に店舗で試し打ちして悪くないのまで確認した。だけど、どうも、キーマップを変更してもBluetooth接続時には一部設定が無視される不具合があるようで脱落。

Keychron K2の使い勝手が良かったのもあってKeychron K9 Proに決まった。

打鍵感

赤軸なので軽く打てる。

Backspaceキーなど一部のキーの音が大きい気がする。不快ではないけど、これはちょっと気になる。

打鍵音

打鍵時の音は確かになってる。軸の音ではなくて、底打ちしたときの音なんだと思う。素のままだと図書館など静かな場所で使うと目立ちそう。にぎやかな喫茶店であればまわりの人は気にしないぐらい。なんにしても音は鳴っているのでボイスチャットやビデオ会議で使うときはノイズキャンセリングが必須だろう。よほど変なマイクでなければ間違いなく拾う。

ロープロファイルの静電容量式キーボードはないものだろうか。

キーキャップ

PBTダブルショットと呼ばれるもので、さらっとした手触りと印字の消えにくさが特徴。

購入から到着まで

Kechron公式から購入したので中国から出発して一週間ほどで到着。

追跡システムはあるものの、日本国内に入ってからの反映は遅く、気が付いたら届いていた。国内に入ったら数日で届くぐらいの気持ちでいたほうがいいだろう。

設定

左右のAltキーを使ってのIME切り替えの設定をWindowsMac向けのキーマップで行った。これがあるからJISキーボードを使っているぐらいに重要な設定なのでして。

キーボードの設定

VIAを使って変更する。

重要なのは短く押したらIME制御、長く押したらAltキーとして動くこと。

Keychron K9 Proのキーマッピングファイル。左Altキーの短押しに無変換、右Altキー…

Windowsの設定

使うキーボードの指定がUS配列のままだと「無変換」キーと「変換」キーが認識されなかったので、キーマッピングをPowerToysのキーマップツールを使って変更する。

そういう設定なしでできるのが目的だったけど失敗してしまった。一回設定すればよいのであまり意識しなくてよいのだが。

バックライト

RGB対応なのでよく光る。

発光パターンも例によって豊富でかなり手元がにぎやか。キーの印字部分が半透明ではないので、暗いところでキーを打つため、というよりはテンションをあげるためのもの。打ったキーからさざ波が広がるように色が変わるパターンが気に入った。

印字部分が透過するキーキャップにしたら実用的なバックライトになるだろう。

Fnキー+caps lockキーで無効にできるので普段はオフ、気分を切り替えたいときはオンにする運用になるだろうか。

雑感

この記事の大半はGPD WIN MiniとKeychron K9 Proで書いている。せっかくの機動性を削ぐ組み合わせではあるものの、高性能な小型のPCとちゃんとしたキーボードの組み合わせは使っていて気分がいい。もちろん、それなりの重量になるので、ノートPCを持って行ったほうがトータルで見れば軽量で、使い勝手もいいのはわかっている。これはロマンの問題なんです。

iPhoneにMoftの七変化スタンドを組みわせても使い勝手はなかなかいい。それなりの高さが確保できるから、首の負担も小さい。iPhoneを持ち運ぶときに子のキーボードも一緒に持ち歩いているかといえば、意識してない限りはないというのが正直な感想。旅行や出張先でメモしておきたいけど、専用にノートやタブレットを持ち込むのはやりすぎな時にちょうどよさそう。

軽量かつ打鍵感もしっかりあるMISTEL AIRONEも実は候補にあった。ただ、価格と有線のみなのが気になって見送った。有線が安定しているのは間違いないし、USB-C端子もかなり頑丈なので大丈夫だとは思う。ただ、外で使うとなると、ひっかけるのが目に見えているので除外した。電子機器を好んで使う割には変な抜け方をしているのでして……。

かなり条件を絞ったのにちゃんと合致するキーボードがあるのだから面白い世の中になった。キーボードまわりはコンピューター普及期から試行錯誤が行われていて面白いものはたくさんあったけど、気にしていなかっただけの可能性が高い気もする。

第44話 その船の名はユーフォニィ Spec II【Depth EX 2】公開しました

タイトル詐欺、第2話で受難した人たちが直した船で新しく潜りに行こうとする話。

DPC_WATCHDOG_VIOLATIONの対策

症状

対応

  1. 完全メモリダンプをとる
  2. メモリダンプをWindbgで解析する
  3. ChatGPTにダンプ結果を読み込ませると、原因や調査すべき点を教えてくれるのでそれ頼りに進めた
  4. GeForceドライバーがあやしいと判明
  5. Clean-Toolを使ってドライバーを完全アンインストール
  6. ドライバーをインストールしなおす
  7. DPCのタイムアウト上限を増やした

でひとまず落ち着いた。

ダンプの概要

ファイルを読み込んでから !analyze -v を実行。

DPC_WATCHDOG_VIOLATION (133)
The DPC watchdog detected a prolonged run time at an IRQL of DISPATCH_LEVEL
or above.
Arguments:
Arg1: 0000000000000001, The system cumulatively spent an extended period of time at
    DISPATCH_LEVEL or above.
Arg2: 0000000000001e00, The watchdog period (in ticks).
Arg3: fffff80078f1c340, cast to nt!DPC_WATCHDOG_GLOBAL_TRIAGE_BLOCK, which contains
    additional information regarding the cumulative timeout
Arg4: 0000000000000000

!dpcs コマンドで深堀すると次のような結果が得られた。

CPU Type      KDPC       Function
 0: Normal  : 0xffff9209d6c54d40 0xfffff800796c6ca0 Wdf01000!FxInterrupt::_InterruptDpcThunk
Unable to load image \SystemRoot\System32\DriverStore\FileRepository\nv_dispi.inf_amd64_cc569e59ca39c5fe\nvlddmkm.sys, Win32 error 0n2
 0: Normal  : 0xffff9209d5f91160 0xfffff800967155c0 nvlddmkm
 0: Normal  : 0xffff9209d72daee0 0xfffff80095bcaf20 nvlddmkm
 0: Normal  : 0xfffff80078e3bc00 0xfffff800784fe150 nt!PpmCheckPeriodicStart
 0: Normal  : 0xffff9209d6206ca0 0xfffff800796c6ca0 Wdf01000!FxInterrupt::_InterruptDpcThunk
 0: Normal  : 0xfffff80078e42300 0xfffff800785585c0 nt!KiBalanceSetManagerDeferredRoutine
 0: Normal  : 0xffff9209cc6c7970 0xfffff800786271f0 nt!$$3
 0: Normal  : 0xffff9209cc7dc838 0xfffff800785b5200 nt!EtwpLoggerDpc
 0: Threaded: 0xfffff80071868758 0xfffff8007877a640 nt!KiDpcWatchdog

 7: Threaded: 0xffffe7004e719758 0xfffff8007877a640 nt!KiDpcWatchdog

GeForceのドライバが正しく読み込めてなさそう。

試したけど効果のなかったもの

  • システムファイルの修復
    • DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
    • sfc /scannow
  • ディスクの修復
    • chkdsk /f
  • SATAデバイスドライバを標準に戻す
  • Microsoft Visual C++ 2010 再頒布可能パッケージをアンインストールする
    • そういう記事がヒットしたので削除してみる。このランタイムを利用しているソフトウェアが当然のことながら動かなくなる
  • Memtest
    • メモリ増設時に走らせて問題なしだったが、改めて走らせてみる
      • 問題なし
  • OCCT
    • 負荷テストを1時間、種類を変えたり混合したりで問題なし
  • DDUを使ってグラフィックドライバの完全削除、インストール
  • USB機器の自動電源オフのチェックを外す
  • 外付けSSDを外す
  • NVIDIA オーバーレイを無効にする
  • 仮想メモリの設定変更
    • システム管理にした。メモリフルダンプをとるために増やした
  • 蟹のLANとサウンドのドライバ更新
  • Bluetoothアダプタのドライバ更新
  • NVIDIAコントロールパネルより電源管理モードを「パフォーマンス最大化を優先」
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\storahci\Parameters\Device\NoLPMSSD追加
  • USBXHCI.SYS でエラーが起きているようなのでドライバーの再インストール
  • UEFIの設定をドスパラの初期設定にあわせる
  • 電源モードを画面から「バランス」に変更

参考

メモ

最初からメモリダンプをとってダンプを解析すれば最速で原因にたどり着けた。メモリダンプの内容は正直、専門外なので操作説明などを読んだり、ChatGPT使ったりして読んだ。ChatGPTがポジティブめのことを言うのでだいぶ助けられた。

マシン自体は今のところ、正常に動作している。原因を絞るためにSSDを交換したり、ソフトやドライバーの更新、不要なソフトのアンインストールを行った結果、トラブル前より動きはよくなった。

Clean-Toolはフォーラムでファイルへのリンクだけ見つけられたけど、配布ページが見つからないのでリンクは省略。

PC関係の設定を変えたらメモをとっておくといくらかトラブルシューティングの足しになるかもしれない。いい感じに設定をテキストで管理できないものか。

メインPCのストレージ増設

背景

  • 使用中のSATA接続のSSDの速度と容量に不満があった
  • DPC_WATCHDOG_VIOLATION が発生するようになった
    • 外付けSSDにデータを逃がしていたのがよくないのなら、内蔵のストレージに移動させよう
  • つまり、増設だ

環境

選定

PCIe 3.0ではPCIe 4.0の本領発揮ができないけど、

  • 下位互換性があること
  • 後発のSSDは様々な改良が施されていること
  • 速度が出ない分、発熱が控えめになること

からPCIe 4.0のSSDも対象にして検討。

候補は

があがり、ベンチマークスコアが安定していたのでP440 Proにした。

作業手順

  1. PCの電源を落とす
  2. PCの電源の電源スイッチを切る
  3. PCのケーブル全部外す
  4. 蓋をあける
  5. 台になるねじを止める
  6. スロットにSSDを差し込む
  7. ねじで固定する
  8. 蓋をする
  9. PCのケーブル全部繋ぐ
  10. PCの電源の電源スイッチを入れる
  11. PCの電源を入れる
  12. クローンツールでCドライブの内容を追加したドライブにクローンする
  13. UEFIで起動順番をクローンしたドライブに変更する

BTOでもマザーボードのマニュアルが付いてくるのはこういうことか、と納得した。

ドライブのクローンにはMacrium Reflect Freeを使った。ただクローンすると未割当の領域が出きてしまうので、オプションで先に割り当てておくのが大事。あとからでも変更はできるがそれなりに手間。

結果

ベンチマーク上では6倍ほどはやくなった。

実際の作業でこの速度が体感できるのはOSの起動やゲームの起動。小さいファイルの読み書きも速度は上がっているから、効果は出ていると思うけど、時間はあまりない。

元のSSD

増設したSSD

雑感

M.2のSSDは別のノートPCでやったことがあり、取付はスムーズに行えた。HDDを付ける時は電源ケーブルIDEケーブルを繋げる必要があったのだから、どんどんシンプルになっていてありがたい。

PCIe 4.0のマザーボードに切り替えたときはヒートシンクを取り付けないと熱で速度や寿命に影響でそう。専用の冷却ファンもあるので高密度実装とは恐ろしい。

高速化と大容量化は果たせたけど安定性はあがったのかどうか。いろいろ試して様子を見ると、1日か2日ぐらいでフリーズするから安心できない。

あとは交換するとなると、マザーボードとCPUのセットか電源ユニット……。その前にOSのクリーンインストールを試すべきか?