wired raven

文字通りの日記。主に思ったことやガジェットについて

ゴーイングダウン・ブラック・アウト(3)

さっきまで目の前には空が広がっていたのが、一瞬にして切り替わり見慣れた部屋の風景に切り替わった。
居心地の良い夢から急に覚めてしまった感覚に似ている。
初の被撃墜だ。
そして、ブラック・アウトは完全に破壊されたため、復活はできない。
完全破壊された場合、復活できないルールなのは知っていたので、あわせて自分のキャラクターも削除した。
気配を感じて振り返れば、エリスが立っている。
「大丈夫か?」
「問題は無い」
「そうか」
そう言ってエリスはコーヒーを差し出した。
一騎はこぼさないよう受け取って、
「ありがとう」
心理的負荷が強かったと推測する」
「お見通しか」
苦笑いをしながら一騎はコーヒーを静かに飲んだ。