wired raven

文字通りの日記。主に思ったことやガジェットについて

ReSTARTER(4)

ブラック・アウトの後部光学センサーが反転するフレア1を捉える。
前進を続けながら田辺はフレア1の機動性の高さを評価した。
人型の場合、腕や足を動かしたり、胴体をひねることで重心の移動ができる。
フレア1(のパイロット)はそれを良く知っている。
脅威の高さをエリスが感覚に変換して送ってくる。
赤の機体から感じるのは敵意と闘志だ。
レーダー波感知、ロックオンされている。
フレア1が構えるのは背部にあるレール・キャノンだ。
赤黒い砲口がブラック・アウトに向く。
ブラック・アウト、機首を地面に向けて急降下。
弾体はブラック・アウトの上方を通り抜ける。
『いい機動だ』
フレア1の声は心底戦闘を楽しんでいるものだ。
『実にブラック・アウトらしい』
普段なら機首を上に向けて回避する。
今回、下向きにしたのはパイロットの体を考慮しなくても良いからだ。
ブラック・アウトらしいとは何なのか、田辺にはわからなかった。
機首下部にあるスラスターを噴射し、強引に水平飛行に戻す。
『その機械的な動きがよぉっ!!』
フレア1、叫びと同時に突撃を開始。
速度の出し切れていないブラック・アウトに最高速度のフレア1が食いつく。
田辺、ドッグファイトスイッチをオン、空中戦用意。
ブラック・アウト、機体後部を滑らすようにして方向を転換、正面から小剣を振り上げたフレア1が突っ込んでくる。
激突。
フレア1の振り下ろした小剣がブラック・アウトの物理障壁と激しい火花を散らす。
小剣は突き立てたまま、左腕で赤黒い砲身を構えて、連続射撃。
反動を使ってフレア1はブラック・アウトから急速離脱。
ブラック・アウトのシールドに合計3発の砲弾が命中し、巨大な火球を作る。