wired raven

文字通りの日記。主に思ったことやガジェットについて

根性や気合が嫌いになった話

昔、ジュニアリーダースクラブという団体に所属していたことがある。

野外炊事などの知識を身につけたり、地域活動の手伝いをやったりとかそういうのが狙いの組織だった、と思う。

夏休みに青年センターでキャンプの練習をする、という話になり参加することになった。嫌か、というと、どちらかと言えば楽しみではあった。

問題は当日の朝に喉を痛めてしまったことだ。口をあけて寝るなど何かあるとすぐに喉が痛くなる。水分をちびちびと摂っていれば一日もしないで治る。そういういつものトラブルだった。

ちびちび飲んでいれば治るだろう、と思ったら、なんと水分の摂取は食事の時限定なのだという。事情を説明したがダメだと言われた。我慢していればすぐに治る。

水道で水をこっそり飲もうにも監視がついていた。少しでも喉が動こうものなら注意された。今思えば、あの時の参加者の目はおかしかった。

症状は順調に悪化し、食事するのが苦痛だった。嚥下する度に米の粒が炎症した喉を削った。

改めて事情を説明してのど飴をもらうがほとんど効果はなかった。青年センターの休憩室には日射病か何かでやられた人たちがぐったりとしていた。

夜に班のまとめ役などを集めてこっそり、ジュースやお菓子を飲み食いしながら雑談する、なんてこともあった。労いのつもりだったのだろうけど、餌付けしているようにしか思えなかった。それを意図してなくても、その行いには懐柔させる力があった。自分たちだけじゃなくて参加者全員に配布すべきだ、とも思った。

結局、早めに引き上げるか何かしたように記憶している。とにかく、家に帰りたかったことと、理屈にあわない行動をする組織なんて嫌いだと思っていたのははっきりと覚えている。

その出来事以降、関わるのをやめた。一人になるのを避けたくて集団に入ったら、より一人であるべきだ、と教訓を得た皮肉な話でもある。