青年の2mを超える大剣が少女の身体を横一線に切断しようとする。
少女は地面を強く蹴ってバックステップ、10m近い距離を一瞬で下がり両の手に握る短機関銃のトリガーを絞った。
大剣を構える青年はすぐさま剣を盾にして銃撃をしのぐ。
10秒にも満たない銃撃の雨で青年の剣は刃がぼろぼろになってしまった。
それをみた少女が
「私の勝ちです」
だが、青年は剣を構えて少女に向かって走り出した。
「そいつはどうかな」
グリップにあるスイッチを押すと、剣の刃が2つに別れて地面に落ちる。
出てきたのは細身の刃だ。
「そんなの反則です!」
「シールド持ってるてめぇには言われたくねぇよっ!!」
青年がたたき込んだ剣は見えない壁に阻まれて届かない。
「持っているものを使って何が悪いんですか!?」
「うわ、逆ギレかよっ!」
これは何?
ずっと、ネタとして転がっていた訓練の一こま。
考えてみると、アルギズ(オフィーリア)のスペックが異常で、相手をしているハガラズがあまりにも不遇。
一言言うなら無理ゲー。