wired raven

文字通りの日記。主に思ったことやガジェットについて

「夢と現実を区別する手段はない」
とエリス。
「夢が覚めて現実に戻るという感覚はあるが、その現実が夢ではない保証はないしな」
と一騎。
「意識が途絶えているから記憶頼りだ。記憶の整合性から現実が続いていると感じるんだ」
そして、彼は複合商業施設の高い天井を見上げて、
「夢の続きを見たりするとわからなくなる。記憶の量も頼りにしているのか」
「その可能性が高いと推測する」
「それと、思い入れだ。これが現実であって欲しい」
「そうか」
とエリスはどこか満足そうな笑みになった。