wired raven : Automatic Wing

文字通りの日記。主に思ったことやガジェットについて

降下準備

普段とは違う状況にアリウムは緊張していた。
降下用の装備で身体にぴったりとつくような防具だ。
締め付けるほどではないが、何処か落ち着かない。
いつも使っている手と一体型の銃と剣だけは一緒だった。
「不安か?」
「大丈夫だよ」
「まぁ、強がるな。最初は大体、怖いもんだ」
フルフェイスのヘルメットに軽い音、相手が手をぽんと載せたのだ。
「その手は退けてよ」
「子ども扱いは嫌いか?」
「こういうのは苦手なんだ。それに」
「それに?」
「本体が男の子でもするの?」
相手も似たような装備で表情はわからない。
だが、身体の動きは笑っていた。
「お前、性別関係ないだろ。不安そうな奴がいたら、フォローするのが先輩ってもんだ」
「そっか」
「それに性別関係なしに可愛いって話だ」
「えっ!?」
男の台詞に横に並んでいた面子が同じように頷く。
『全体がまとまったところで、降下ポイントに到着です。身体と心の準備が出来た人からどーぞ』
間の抜けたアナウンスが流れた。