wired raven

文字通りの日記。主に思ったことやガジェットについて

やかましいAIと成り行きでパイロット

参考

搭乗

「バイオマトリクス認証、完了。パイロット搭乗を確認」 「待て、俺は、何も」 「敵機接近、12時方向。50秒後に射程内に入ります。迎撃しない場合、撃破される確率大です」 「どうしろっていうんだよ……」 「残り40秒です」 「戦えばいいんだろ、戦えば!」

降りた

「ふぅ、これで静かだ」 「人の視線だとこうなるのですね」 「あ?」 「私の顔に何か?」 「いや、そうじゃなくてだな」 「何でしょうか」 「なぜ、お前がここにいる?」 「質問の意図が不明です。あなたと行動を共にしてから活動を停止したことは一度も――」 「……もういい」 「この外装がお嫌いですか? 資材が少なかったため、小柄な少女を選びましたが、基地に戻れば好みの姿に調整できます」 「誰の好みだよ」 「当然、あなたのです」 「俺は自分の機体にそこまで求めてねえよ。乗ったの成り行きだし」 「しかし、正規パイロットとして登録されています」 「そんなもん、解除しろよ。基地に戻ったら。姿だって新しいパイロットの好みにあわせろよ」 「それはできません」 「なんでだよ」 「パイロットと生死を共にするのが私たちの根底に刻まれた行動理由だからです」 「解除や書き換えはできないってことか?」 「そうです」 「ヴァー」

「で、その体はなんのためにあるんだ?」 「機体を整備などのためです」 「ナノマシンとかそういうのでできないのかよ」 「機体修復用ナノマシンは動作に膨大な電力を必要とします。機体のジェネレータでは出力が不足します。また――」 「わかった。整備の邪魔をしたな、やってくれ」 「了解」

見た目

「その見た目の話を前にしたじゃないか」 「記憶しています」 「今の姿は誰の好みなんだ?」 「開発者の好みです」 「東洋系が好みか」 「日本人が好きだと記録に残っています」 「嫌な記録だな」 「ヤマトナデシコであることが重要だとも付記されています」 「親が親なら子も子かよ……」

睡眠

「眠らなくていいのか?」 「常に自己診断プログラムが動作しています。異常があればこのように整備を行い対処できます」 「機械だったな、すまん」 「疲れていると判断します。子守唄を歌いますか?」 「どうせ、音痴なんだろ」 このあと、滅茶苦茶爆睡した。

お喋り

「しかし、お喋りだな。お堅い統合軍のAIだからもっと、静かなものだと思ってた」 「このLフレームは長期間の作戦行動を前提に作られています。単座のこの機体で無線封鎖をした場合、搭乗者は長時間の孤立をします。これは搭乗者――」 「ようは、話し相手だな」 「理解していただけで幸いです」

レーション

「レーションって初めて食べるんだけどさ」 「品質に問題がありましたか?」 「いや、そういうわけじゃないんだけど、あんま食べてる感じがしないな」 「戦闘中の補給に必要な項目をすべて満たしていると記録にはあります」 「そりゃあ、栄養はあるんだろう。ただ……」 「続きを」 「なんていうのかな、食べ物って均一じゃないんだよ。こう、噛みごたえが違うっていうのかな。こいつはペーストを固めたものでどこを食べても同じで、食べた気がしないんだ」 「記録しました」 「突っ込まないのか?」 「指摘に必要な情報を持っていません」

大破

  • 終盤で機体大破してAIも損傷し他時にパイロットが取り乱すとおいしい。

「静かになってせいせいするというと思っていました」 「馬鹿野郎、どれだけ一緒に戦ってきたと思っているんだ!」 「仲間だと思っていただけたのですね」 「相棒だよ」 で何か言おうとしてダウンするAI。 意気消沈しながら帰還すると、リアルタイムでバックアップしていたのでけ字数が足りない

  • 戦闘中、大容量のデータ通信しているのは難しそうだし別の案を考えたほうがよさげ。

ほか

  • 性別逆にしてAIのほうを男性にする場合はCV:神谷浩史でお願いします。