2008-12-19 とある博士の手記 works 感情に関する機能を削除すると決めるのに時間はいらなかった。 必要な条件に感情は入っていなかった。 そして、彼女の役割において感情と言う要素はきわめて危険だ。 人間ですら感情を完全に御することはできない。 だが、人間には感情のバランスを崩したとしても他人がいる。 心強い味方にも手強い敵にもなる存在だ。 彼女はその能力特性、基礎となる思考、どの面でも他の存在と全く異質だ。 ゆえに味方になる存在はいないだろう。 敵になる存在はいるとしても、だ。 だから、感情に関する機能を排除する。