wired raven

文字通りの日記。主に思ったことやガジェットについて

「2機沈めたぐらいでいい気になりやがって」
バーを握りながら男は空の敵を睨む。
サイドパネルを操作し、
「機竜慣れしてないと思ったら、大きな間違いだ」


『警告: 大規模なエーテル変動を検知』
「あの機兵、何をする気だ?」
眼下の機兵の装甲の隙間から白い光が漏れる。
「攻撃は……」
他の機竜がミサイルを撃ち込むが見えない壁に阻まれて爆散した。
装甲の隙間から光が止まると同時、分厚い装甲が剥がれ機兵の本体が見えた。
予想よりも細いフレームだ。
「高速機動形態か」
彼の言葉通り、機兵が動きを再開した。
機首を右に向けて推力を全開にする。
相手は脚部の関節を曲げ、跳躍の姿勢。
地面を蹴り上げ、背中と脚部のバーニアを吹かす。
「敵は全員、高速機動形態か」
『操縦モードの切り替えを提案』
「望むところだ」