wired raven

文字通りの日記。主に思ったことやガジェットについて

混戦(4)

艦隊と合流する、とエリスは田辺に告げた。
「何とか間に合ったな……」
視界の一部を拡大してみると、確かに艦隊が見える。
運営直轄ギルド「エクセキューショナーズ」の所有する空中艦隊だ。
機竜や機兵の空母、艦首に主砲を有する戦艦、それらの中央に巨大な旗艦が見える。
「こんなもの、いつの間に作ってたんだ?」
「衛星軌道上に待機していたと推測する」
「有事の際は突入してくるわけか」
こんなものが攻めてきたらどのようなギルドであっても勝ち目はないだろうな、と田辺は思う。
『オールシーイングアイより全機。PB-1からPB-5が主砲発射体制に入った。至急退避せよ』
既にブラック・アウト、ワイルドファイア以下エクスカリバー隊は退避済みだ。
田辺の視界に重なるように主砲発射までのカウントダウンがはじまる。
PB-1から5の主砲周囲に光の魔方陣が展開された。
周囲のエーテルを3重の魔方陣が集め、変換し、加速させる。
カウントがゼロになる直前、3重の魔方陣が一つになり、大きな魔方陣を形成する。
砲撃。
敵機竜群は回避せず直撃を受ける。
田辺は着弾空域を拡大し、敵の被害状況を確認する。
濃度の高い白い煙が広がり、その中を稲妻が走る。
着弾から4秒経過。
何も見えない。
着弾から7秒経過。
雲のような煙が晴れ始める。
10秒経過。
薄くなった煙を貫いてミサイルが飛び出してきた。
田辺はすぐにAMS(ミサイル迎撃システム)をアクティブにして、長距離ミサイルを全弾発射。
ワイルドファイアも両肩に搭載したミサイルを発射する。
双方の放ったミサイルが爆発し、誘爆し、巨大な火球を作る。

常に誰でも入れるコミュニティ

「常に誰でも」と「コミュニティ」という言葉に矛盾を感じる。

コミュニティー 【community】
(1)人々が共同体意識を持って共同生活を営む一定の地域,およびその人々の集団。地域社会。共同体。
(2)転じて,インターネット上で,共通の関心をもちメッセージのやりとりを行う人々の集まり。
(3)アメリカの社会学マッキーバー(R. M. MacIver)が定式化した社会類型の一。血縁・地縁など自然的結合により共同生活を営む社会集団。

http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=community&kind=jn&mode=1&wl=1

goo辞書だとこうなっている。
共通の関心が無ければ、そのコミュニティには所属できない。
「常に誰でも」を文字通りに解釈すると、コミュティと矛盾するわけだ。

どうすれば誰でも入れるようになるか

インターネット上のコミュニティの場合、毎年3月に人が抜けて、毎年4月に補充されると言った入れ替わりがない。
このため、参加者が固定化されて新規の人間が入りにくくなることがある。
いかに新規の人間が入りやすくなるか、と言うのはバランスが難しいだろう。
ルールとして厳密に規定すれば、居づらくなくなる可能性も高い。

  • ルールがあるならもれなく明文化する。(管理者)
  • 公の場と意識して内容をある程度は配慮すること。(利用者)

個々の心がけ

新規の人間にその場を説明したり、慣れるまでの配慮をしたり、コミュニティのルールがあるならそれに従い、何か問題があるならば、それを指摘する。
そのコミュニティを活かすも殺すも自分次第、と言う意識が必要なのではないだろうか、と思う。