wired raven

文字通りの日記。主に思ったことやガジェットについて

吸血鬼のおしごと

先に書いたことと被るのは構わず、と。

  • シナリオ

1〜3がキャラクターの紹介、4〜7で話が流れる仕組みになっているそうな。
序盤と終盤のギャップの激しさがやっぱり不思議。
これは絶対にトラップだ・・・。

  • 亮史

仇と相打ち、吸血鬼の弱点である日の光を自ら浴びて命を絶つ。
最後に何処ぞの奇妙な冒険風味に炸裂しないで、主人公の情けないが光に目を細めているシーンが想像できた思考回路を褒めてみる。
とりあえず仇討ちなんざするものではないらしい。
もう少し生に対する執着とレレナへの責任だとかあっても良かったんじゃないか。

亮史の盾になり死亡。
幽霊でも実体化すれば物理攻撃が通用するのか。
愛する男のために死ねるなら本望だろうけど、その男が後を追うように死ぬとは浮かばれるものも浮かばれないんじゃ・・・。
死人にくちなしとはよく言うけどねぇ。

  • レレナ

数少ない生存者。
普段の日常が戻った中で半吸血鬼としての制約や数ヶ月の間の短く濃い生活での経験をどう受け継いでいくのだろう。
すべては夢だ、というクイナのセリフは酷すぎやしないか。
とにかく幸あれ。

  • 相手方

ご愁傷様という言葉が似合う不幸で報われない人たち。
ただの雑魚よろしく瞬殺されるならともかく嬲り殺しにされているんだからほんと不幸。
闘争本能に身を任せるしか出来ない吸血鬼と人間が仲良く生活するのは無理なのかと暗示するための犠牲か。

市街戦のときの主力武器がボウガンで、本拠地での戦闘だと機関砲の登場。
何故かリボルバー使っている大ボス様と凹める描写が盛りだくさん。
リボルバー使ってるなんざ趣味か遊びとしか思えない。
中途半端でも知識があると興ざめできるんだね、やっぱり。

  • まとめた感想

心の方針に従って最後まで読んでしまったが2割方後悔している。
残り8割は虚しさで構成されている今の気持ち。
ここまで後味の悪いライトノベルはそうそうないだろう。
読むな、とまでは言わなくても薦めることはまずありえない。


馬鹿げた喜劇は嫌いだが馬鹿げた悲劇はもっと嫌いだ。