wired raven : Automatic Wing

文字通りの日記。主に思ったことやガジェットについて

魔王を女の子にしてやった

元ネタ

https://twitter.com/overthedefect/status/626899156037033984

存在形式変更

「魔王が発生する条件を満たしたらfalseを返すようにしてやろう」 「貴様、何を」 「魔王、君のステータスを書き換えてやろう。明日の朝を楽しみにするんだな、ふはは。それでは、おやすみ」

「……私は奴に眠らされて……ん、声が高い。なんだ、この感じは、ま、まさか」

目覚め

「やあ、おはよう、魔王」 「貴様、私に何をした!?」 「能力と容姿の定義変更」 「魔王を、私を、何だと思っている!」 「人の敵、倒すべき存在、憎むべき存在」 「ならばなぜ、殺さん!?」 「生き恥を晒す、というのが最も酷だとは思わないか、くくく」 「貴様ぁっ」 「せっかく、きれいになったのだし、第二の人生、歩むといい」 「なんだと」 「クール系美人で男受けもいいと思うし」 「私は男だ。ふざけるな!!」 「そうかな。そろそろ、なじんでくると思うけど」 「そんなバカな話があるか」 「喋り方も少し変わってきたんじゃないか」 「やめろ」

今後

「あ、そうそう、部下には懇切丁寧に説明したし、再就職先も決まった」 「何!?」 「君の領地と領民は我が王国の支配下におかれる、といっても直接、おさめるのは副官の彼だ」 「何を考えている」 「無血開城を考えてたんだけどねえ。強引な手を使ってもダメだったな」 「我々にも誇りがある」 「言うと思った。魔王なんか絶対に自害すると思っているし」 「今でもする気だが。このような姿にされたのではな」 「まあまあ。魔王だけは殺さないといけなかったんだけど、いなくなったわけで、それでいいんじゃないかと思うんだよ」 「私は生きているぞ」 「魔王は文武両道の男だ。それもいかつい。ところが、いま、目の前にいるのは細身の女の子だ。おそらく、魔王にさらわれていたかなんかされていたんだ。それを勇者が保護した」 「戯言を……」 「まぁ、戯言に付き合うかどうかは任せる」 「……」 「自害するなら止めない。不本意だけど」 「……貴様の戯言に付き合おう」 「ありがとう。助かる」 「その代わり」 「代わり?」 「責任は取ってもらうぞ」 「はい?」 「こんな姿にしたのだからな。責任を取らせるのが当たり前だ」 「さっき、自分は男だと言っていたじゃないか!?」 「男だ。男友達として居候させてもらう」 「な、なるほど、なるほど」 「先までの勢いはどうした、勇者よ」 「いや、この展開は考えていなかった」 「読みが甘いな。こんなのに負けたのが腹立たしい。自害はしない。貴様にも生き恥をかいてもらうぞ」 「くっ」

勇者の家にて

「魔王に刃物を持たせたのが運の月つきだぞ」 「確かにその包丁なら首もいけるだろう。狙うならここだ」 「ほう、私が本気ではないと」 「本気だと理解しているよ」 「……つまらん。全力でぶつかってこそ、戦いは面白い。不意打ちは、性に合わん」 「死にざまとしては納得したんだけどなぁ」 「その性根、私が叩き直してやる」 「あ、そうなる?」 「そうなるぞ、勇者よ。勇者にふさわしい男になるべきだ」 「魔王はいないのだし、元勇者のままでいいじゃない」 「それは許さん」 「というか、ふさわしい男になったら魔王復活とか笑えないじょうだんだろ、それ」 「それもそうか」

客人でも働く

「君、客人なんだから何もそこまで働かなくても」 「居候なのだからそれ相応のことはさせてもらう。身体を動かして慣れたいのもある」 「だからと言って薪割りはちょっと」 「元の身体より疲れやすいが、十分に使える身体だな」 「しょうがない。茶でも淹れよう」