- さくらWorksで行われたラボ図書環オーサートークに一般参加した。
- 打てる範囲で打ったけど、漏れているものや勘違いなどがあると思われるので参考程度に。
- 杉浦さん、高見さんおつかれさまでした。
資料(2013/10/14 追記)
- ラボ図書環オーサートークVol.10 『よくわかるAndroidアプリ開発の教科書』著者高見知英さんとプログラミングについて話そう
- ▶ ラボ図書環オーサートークVol.10 『よくわかるAndroidアプリ開発の教科書』著者高見知英さんとプログラミングについて話そう - YouTube
メモ
ラボ図書環オーサートーク 10回
- 会員が本を持ち寄って共有する図書"環"
- 本の著者に話を聞いてみよう、という企画。今回で10回目
- よくわかるAndroidアプリ開発の教科書の高見知英さんがゲスト
- 出版の背景など、そういう話
Androidの話
- AndroidはGoogle製のOS。様々なハードに利用されている
- 機能 = アプリを追加できる
- このアプリは作成できる
- 開発環境は無償で入手可能
- アプリの作成の過程は料理にたとえられる
- どんなものが作れるのか?
- 作成されたアプリを入手することもできる
自分たちがプログラミングに関わることによって
- 動作の原理の理解や使い方が学べる
- IT機器が使いこなせるようになる
- アプリが足りなければ自分で追加できるようになる
- プログラミングできる環境が増えて、プログラマも増えつつある
- Androidの登場でプログラミングの機会(環境)が増えた
今後に向けて
- プログラミングしやすい環境づくり
- 入門書にもっと触れやすく
今、必要なプログラミング
- プログラミングが必要とされている
- 個人商店などあちこちに需要がある
- 中学校必修のプログラミング
- IT都市の取り組み
- 地域の団体によるプログラミングワークショップ
プログラミングへの理解
- 地域・親の理解
- プログラミングができる環境づくり
- 気軽に話題が共有できる環境づくり
もっと気軽に入門書
- よくわかるAndroid開発の教科書
- 400ページ
- 3,129円と少々高い
- もっと気軽に入門書を
- 安価な入門書
- 実践学習の開催
- 電子書籍などでの情報発信
- 学習レベルに応じて、必要な情報にたどり着ける入門書がいる
- IT機器に関わりやすく
- パソコン・スマートフォン入門
- 地域イベントでの開催など
- パソコン・スマートフォン入門
様々なイベント
まとめ
- 様々なIT機器はプログラミングして真価を発揮する
- 最適な道具を作ったり特定の目的のために作ったりして可能性が広げられる
質疑応答
- Q1: Androidのリリースはどれぐらい?
- A1: 2008年ぐらい。2009年から関わり始めた
- Q2: 開発経験は?
- A2: 仕事で関わりがあった。3年程度
- Q3: 本を作るにあたって苦労した点は?
- A3: 一番最初に書いた時は仕事、コミュニティ、執筆を並行したのでバランスをとるのに苦労した
- Q4: 書くのにかかった期間は?
- A4: 原稿を書くのに3〜4ヶ月、編集に2ヶ月、販売まで半年。Androidのアップデートにぶつかった場合は対応するため、さらに半年ほど時間がかかる
- Q5: Androidのおもしろさとは
- A5:
仕事趣味*1でWindows Phoneを触っていた。モバイルOSで後発で安定していたWindows Phoneはプログラミングの自由度が低く、作れないものが多かった。一番、汎用性が高く何でもありなのがAndroid。自由度が高い分、操作が難しくユーザーの学習コストも高いから詳しい人向けだと思う。 - Q6: ユーザーの割合はどう?
- A6: 地域差があるが国内ではiOS優勢、国外ではAndroid優勢。端末の値段による
- Q7: iOSでのコーディングの経験は?
- A7: ない。iOSの開発環境はMacのみで構築が難しく、審査もあるので
- Q8: Androidは審査がない?
- A8: 機械的な審査のみ。ただ、セキュリティを高める点では役に立ってないらしい
- Q9: 有償にした場合、収入が得られる可能性は?
- A9: サラリーマンで副職といえるほどの稼ぎが得られる人は一握り。お小遣い程度ならそこそこ。広告収入の仕組みを使って月1万円ぐらいならいけるのでは?
- Q10: 仕事にする場合、一番ホットなジャンルは?
- A10: Androidの会のMLを見ているとゲームではないか。アイテム課金する形にすると良いかもしれない。その場合はゲームバランスの調整が大事だろう。アプリ単体で稼ぐのではなく、Webサービスと連携するなどしたほうが可能性はあるのでは。
- Q11: Webサービスとの連携にはついて。HTML5の対応状況は?
- A11: Webサービス連携の事例としてはEvernoteが良い例。HTML5自体は従来のHTMLと変化はあまりしていない。JavaScriptなど利用できるものが増えた。Androidからでも利用はできる
- Q12: アプリの定義はどのようなものだろう? Webサービスも広義のアプリに入るのでは?
- A12: 応用するもの程度の意味しか持っていない。Androidアプリ、Webアプリ。広い意味でアプリといえると思う
- Q13: iOSとAndroidの開発者コミュニティでは温度差がある。それについてどう思うか?
- A13: Androidコミュニティに言えば、ユーザ向けに動いているコミュニティが少ない
- Q14: 高見さんは地域のコミュニティ活動を長く行っている。それについてどう思うのか?
- A14: ネット上では聞けない話が聞ける。パソコン教室など手取り足取り教える必要がある場面もあって、インターネットと空気が違う
- Q15: 地域のコミュニティ活動にこだわる理由は何か?
- A15: ITコミュニティと地域のコミュニティはそれぞれ独立して動いている。それぞれ分離していていいのか、というと違うと思う。ITコミュニティの人も家に帰れば地域コミュニティに所属するのだから、もっと交流があっていい。またITコミュニティも東京や横浜中心に偏っていて入りにくい。もっと、ハードルの低いコミュニティを作りたい。いろんな人を引き込みたい、ということで地域の人に声をかけるようになった。地域の人から見るとITコミュニティで活動する人は正体不明の人に見える。何か問題があったとき、地域のコミュニティの人たちから見れば、ITコミュニティのの印象が悪くなりかねない。そういうことを避けるためにも、互いに交流していく必要があると思う。
- Q16: エンジニアを目指しているけどAndroidはどうか?
- A16: 本職のエンジニアではないので断言できないが、まだ人手が足りていないので需要はあると思う。現場と管理職で技術・知識の差があるため、納得できるものができるかはわからない
- Q17: Androidで興味があるものは?
- A17: あまり活用されていない音声認識機能。標準では検索にしか使われていない。普段は操作をしない人向けに何かできないか考えている
- Q18: 音声認識の精度は?
- A18: Googleの辞書があるので精度は高い。同じ漢字で違う読みを持つものには弱いのでアプリで利用する際は、アプリ側で対応が必要だと思う
- Q19: 新著は?
- A19: Android OSが持っている画像リソースの一覧や既存書籍の最新バージョン改訂版、ユーザ向けの電子書籍版の入門書などを考えている
- Q20: スマートウォッチについてはどう思うか?
- A20: スマートフォン本体だと取り回しの悪い場面で活躍すると思う。個人的にはタイマーアプリを作りたい。腕時計を代替するものとして欲しい
- Q21: Google Glassのような物が普及したらおもしろいものが増えるか?
- A21: Google Glassの場合はGoogleに依存しているので、電車の運行状況や店の営業状態など地域の情報には弱いと思う。活用にするにあたってはGoogleの頑張りや地域コミュニティの理解が必要だろう
- Q22: デバイスが普及するとITコミュニティと地域コミュニティの繋がりが重要になると思うか?
- A22: 必要になると思う
- Q23: 電車の中を見ると9割ぐらいの人がスマートフォンを使ってる人が見られる。携帯端末は普及しているがポテンシャルを引き出している人は少ない。ポテンシャルを引き出さないともったいないと思う。
- A23: その人の使い方にあった使い方ができるようにしたい。スマートフォンがいいか、携帯電話がいいか判断できるよう情報を発信したい
- Q24: 流行に乗る人もいるし、携帯電話を維持する人もいる
- A24: 老眼の人にとっては通話できるタブレットは見やすくてよい。スマートフォンに統一するのではなく、タブレットと携帯電話を併用するといった運用法もあるだろう
- Q25: 地域コミュニティの問題をIT機器で解決できる?
- A25: スマートフォンをもっているにも関わらず道に迷う人がいる。アプリの存在や使い方を教えて解決できる
- Q26: 端末を選び方は?
- A26: 端末の機能を重視する人は端末の種類が多いAndroidが良いと思う
- Q27: Androidの開発はやりやすいのか?
- A27: 特殊な環境ではあるが学習意欲があればできると思う
メモ
- 編集の段階でごっそり削られた文章があるという
- ITと地域のコミュニティの橋渡しするねらいが聞けて良かった
- 普段、自分と関わりのある人たちはIT関係の知識があるのだな、と。考えてみれば母のようにあまり使わない人も多くいるだろう
*1:2013/10/13 訂正