wired raven

文字通りの日記。主に思ったことやガジェットについて

御巣鷹山のあれ

なんだかんだ言いつつ見てしまった。
大体の流れは墜落遺体やネットに漂う資料を見ているから知っている。
ドキュメントとドラマパートに分かれている時点で、番組に期待していなかったが、まさかここまで駄目だとは思わなかった。
遺族の表面上の辛さや関係者の苦悩などは十分だから、事故の原因をはっきりしてくれよ。
何が二十年目の真実、だ。
中途半端にボーイングの陰謀を漂わせるあたりやTBSは健全ですよとさりげなく主張するのが嫌な感じだ。


レーダーでぎりぎりまで捕捉していたのだから、どうしてすぐに発見できなかったのか
と弟に尋ねたところ
レーダーの更新は一定の時間ごとに行われるので、消失したポイントと実際に消失したポイントには誤差がある。
山間ではレーダー波が消えるため捕捉は難しい。
だそうて、そう簡単に見つけられるものではないそうだ。


番組を見た後、墜落遺体を一気に読み直してしまった。
警察や医者の人たち、遺族の人たちの苦労がなんとなくわかる。
本に書かれていることはほんの一部に過ぎないわけだから、これの何倍もの困難があったのだろう。
加害者として扱われる日本航空の職員や警察、自衛隊ばかり取り上げられて影であった看護婦の気持ちが少し見えるのはこの本のいいところ。
犠牲者のご冥福を。